会社で会議をする、意見を求めるなど多数で検討することは、ひとりで出す結果よりも優れている。

と思われています。 もし、そうでないのなら、こんなに頻繁に会議をして討議している意味がありません。でも、実際の結論を冷静に振り返ってみるとどうでしょうか? 本当に良い結果が出ていますか?

「集合知」として、集団から得た意見は専門家がひとりで出した答よりも正解に近いといわれていますが、これはその集団に属する人が互いに依存していない場合に限られます。
つまり、会社のように上司と部下、先輩と後輩、その分野に詳しい人とそうで無い人という関係の中で実施される会議などでは、「集合知」ではなく「集団の愚」となってしまいます。

これは、ブレインストーミングでも同じことで、ブレインストーミングよりも独りで出す結論のほうが優れているという調査結果もあります。

なぜ「集団の愚」となってしまうのでしょうか?
それは、影響力の武器でいうところの「権威」で説明すると、上司や先輩がという「権威」が「これが良いねぇ」といった時に、
それの影響を受けてしまうのです。つまり、その影響力に逆らって
・反対意見を言える人はいるか
・それ以外の意見を考えることをするか
ということになります。

これを防ぐためには
・まずは自分で考える
・いろいろな意見があって当たり前。自分の意見だけが正しいとは思わないこと
を念頭に会議を進めれば良いということになります。

でも、我の強い人が多い部門ではリーダーが率先してリードしていかないと難しいでしょうね。

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