コーチングの書籍で紹介していたので思わず衝動買い。テニスがメインであることは知っていたが、ここまで徹しているとは想像していなかった。目的はテニスの上達ではなく、コーチングに役立つことと思っていたので、テニスの上達例を読むたびに、これはどうやってビジネスなどに応用するのかなと考えていたが、どうもピンとこない。運動と人間相手のコミュニケーションでは異なり過ぎでしょ。

そうはいっても全く参考にならなかった訳ではなく、興味深い点も多々あった。いつも判断したり批判したりする出しゃばりのセルフ1は、意識、或はセルフトークのことかなと思う。それが出しゃばらないように、大人しくしてもらうようにしないといけない。つまり、事実のみを受け入れて、良いとか悪いとかなど、それに対する評価はしてはいけない。セルフ2は無意識。セルフ2との会話は感情で行うことからも、無意識と考えた方が良さそう。ただ、「願いは叶う」という考え方は、セルフ1が主導権を握っているので、インナーゲームの考え方とは異なるという。この点がどうも納得いかない。

ということで、少しでもインナーゲームの考え方をビジネスに利用したいと思い、「インナーワーク」を注文した。既に新品の販売はなく、古本もプレミアがついて高めの値段がついていた。原書はその半額だったのだが、今回は真剣に内容を知りたいので、翻訳版にした。

新インナーゲーム―心で勝つ!集中の科学